生徒指導

生徒指導(せいとしどう)とは、学校生活において児童がより成熟した人間形成をはかれるよう教師がアドバイスすることです。生徒指導は、学校教育においては非常に重要なウエイトをおかれています。現在の小・中学校の現場では、多くの諸問題が横たわるのが現状です。しかし、各現場とも生徒指導の手引きなどを作成し、けんめいに指導にはげんでいます。

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生徒指導の手引きとは

生徒指導はその性格上、どうしても主観的な要素がつよくなってしまう可能性の強いものです。そのため、生徒指導をすすめるにあたり、全国の各都道府県などでは指導のための手引きを作成しています。教師はこの客観的な手引きにしたがって、生徒指導を実践・評価するのです。

小学校における生徒指導

小学校は児童が本格的に集団生活を体験する初めての場です。その範囲も1年から6年までと幅のひろいものです。そのため、生徒指導も基礎的で段階的なものとなります。具体的には小学校低学年と高学年にわけられます。

小学校低学年(1〜3年)における生徒指導

小学校低学年の生徒指導の柱は、基礎的な生活習慣の指導といえます。あいさつや公共のマナー(廊下を走らないなど)に重点がおかれます。

小学校高学年(4〜6年)における生徒指導

小学校高学年の生徒指導は、生活習慣のさらなる発展的な指導といえます。基礎を踏まえたうえでさらに、男女の身体的能力差を考慮した指導がおこなわれます。

中学校における生徒指導

中学校における生徒指導は、現場の教師がもっとも手を焼く業務のひとつです。男女ともに思春期をむかえるため、より生徒個人にあった指導をしなければなりません。中学校における生徒指導は、ひとえに“他者への思いやり”についての指導といえます。他人も自分も同じ人間であることを念頭に、いじめなどの度の過ぎた生徒の行為をいさめなければなりません。

生徒指導上の諸問題

生徒指導は、生徒のメンタルな部分と直接関わりますので、かならず何かしらの問題をかかえることになります。ここでは現在の教育現場においてどのような問題が発生しているのか紹介します。

生徒指導上の諸問題1・いじめ

いつの時代でも、いじめは生徒指導上の大きな問題です。いじめの発生件数自体は以前より減少しているのですが、内容的に陰湿化しています。そのため、問題がなかなか外に出てこなくなり、問題を把握しづらくなっているのです。

生徒指導上の諸問題2・不登校

不登校の児童は年々増加しています。せっかく登校しても、保健室で授業を受けるのが精一杯というケースもめずらしくありません。このような生徒は10万人を越えているのが現状です。

生徒指導上の諸問題3・中途退学

中途退学の問題はとくに高校教育において大きな問題です。その原因は生徒によってさまざまなのですが、何かしらの行動を起こさず、退学して大検などの資格に走ってしまう生徒が増加しています。

生徒指導と教育相談

いじめや不登校などの深刻な問題の解決のため現場だけでなく、各自治体も積極的にうごいています。このような試みにより、生徒だけでなく現場の教師たちの負担も減らそうとしているのです。

電話による教育相談

現在、多くの自治体・有志団体が電話による教育相談を実施しています。相談を受ける側もカウンセラーなどのプロが関わることが多く、生徒指導の一環として機能しています。

家庭訪問による教育相談

教師による家庭訪問だけでなく、各アドバイザーが直接家庭におもむき、生徒の教育相談にのる例も増えてきました。面と向かって生徒と接することができるため、問題解決しやすいという利点があります。

積極的生徒指導とは

積極的生徒指導(せっきょくてきせいとしどう)とは、生徒指導において何らかの予防措置をとり、問題を未然に防ごうという考え方です。具体的には、カウンセラーなどの専門機関との連携を強化したり、問題のある生徒に対してチームを組んで対応する試みがおこなわれています。

ゼロトレランスとは

近年生徒指導の現場において“ゼロトレランス”という考え方が注目されています。ゼロトレランスとは“zero tolerance(寛容がゼロという意味)”という英語からきています。その名のとおり、生徒が引き起こすさまざまな問題に対し、許容することなく厳罰で臨むという考え方です。アメリカではすでに一定の成果をあげています。そのため、日本でもゼロトレランスの導入校が増えているのです。

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