トランペット

トランペットは音楽界のあらゆるジャンルで大活躍している人気者の金管楽器です。遠くまで響き渡る明るい音色が特徴で、ファンファーレや野球の応援などでも欠かすことのできない存在です。そんな「トランペット」の素顔に迫るべく、トランペットのエトセトラをご紹介したいと思います。

トランペットの吹き方と構造

トランペットは「ラッパ」の愛称で多くの人に親しまれています。音楽にさほど詳しくないという方でもトランペットの存在を耳にしたことはあるのではないでしょうか。

トランペットの音が出るしくみ

トランペットを吹くときはマウスピースという小さな金属の部品に唇を当て、息を吹き込んで上下の唇を震わせることによって音を作ります。ですからマウスピースで音を出すことが出来ないとトランペットを鳴らすことは出来ません。

音階を作る

トランペットはマウスピースで作られた音がぐるぐる巻かれた管の、どの場所を通るかによって通り道となる管の長さが変わり、音の高さが変わります。その通り道の調節を行う役目を担っているのが「バルブ(弁)」と3つの「ピストン」という部分です。この3つのピストンを左手の人差し指、中指、薬指で正しく押さえることによって、音階が作り出されます。

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音程の微調整

トランペットは息の強さやスピードなどの違いでも音の高さを変えることができ、移調や高度な演奏にも対応できるようになっています。しかしそれだけでは正確な音程が取りづらいので、、ぐるぐるに巻かれた管のところどころに、少しずつ抜き差し出来る部分(抜差管)があり、そこを抜いたり戻したりすることで音の微調整ができるようになっています。

音を響かせる

トランペットの中を通った音は、ベルという先端の朝顔のような広く広がった部分から外へ放たれます。ベルがあることによって遠くまで鮮明な音色を響かせることが可能になっているのです。つまりベルはちょうど拡声器と同じ役割を果たしているわけです。

トランペットの種類

トランペットは構造や音域などによっていくつもの種類に分かれます。また、トランペットには仲間がいますのでいっしょに紹介していきます。

1・構造の違いによる種類分け

ピストン式トランペット

一般的なトランペットはこのピストン式のトランペットで、3本それぞれのピストンに向きや角度の違う穴が設けられており、押し方のパターンによって空気の通り方、通り道の長さが変わり、それによって音の高さが変わる仕組みになっています。

ロータリー式(回転弁式)トランペット

ピストン式はピストンに穴が開いていて、そこを空気が通って音が出る仕組みですが、ロータリー式は3つのレバーを押すと中のロータリー部分が回転し、空気を通したり通さなかったりします。それによって音の高さを変える仕組みになっています。主にロータリー式トランペットはドイツやオーストリアなどで好まれて使用されているようです。

ナチュラル・トランペット

バルブ(弁)の機能を持つ前のトランペットで、息の強さやスピードなどで音の高さを変えて演奏されていたトランペットです。楽器の大きさや長さを変え、複数の楽器を持ち替えることで出せない音階の音を補っていたようです。

2・トランペットの種類

ソプラノ・トランペット

一般的にトランペットと呼ばれているのはこの「ソプラノ・トランペット」という楽器で、巻かれた管の長さは約1.4mあります。楽譜のドの音を吹くとシの♭の音が出るというB管(B♭管)の楽器が一般的です。

アルト・トランペット

ソプラノ・トランペットのおよそ1.5倍の管の長さを持ち、ソプラノ・トランペットよりも低い音を出すことができます。アルト・トランペットで使うマウスピースはソプラノ・トランペットのマウスピースで代用することができます。

バス・トランペット

ソプラノ・トランペットの2倍の管の長さを持ち、アルト・トランペットよりも低い音を出すことができます。バス・トランペットで使うマウスピースはトロンボーンという金管楽器のものと似ていて、バス・トランペットはトロンボーンの奏者によって演奏されることが多いようです。

ピッコロ・トランペット

ピッコロ・トランペットの1番の特徴は、ピストンが4つあるということです。大きさはソプラノ・トランペットの約半分ほどになり、音域もソプラノ・トランペットより高めです。ピッコロ・トランペットはソプラノ・トランペットに比べて正確な音程を取ることが難しいとされています。

ポケット・トランペット

ソプラノ・トランペットとほぼ同じ管の長さを持ちながらも、全体をコンパクト化させるためにソプラノ・トランペットよりも多くぐるぐると巻かれたトランペットです。小さいので持ち運びに便利で、ソプラノ・トランペットほど大きな音が出ないのでちょっとした演奏や練習に向いており、重心も奏者により近いので小さな子供が演奏するのにも向いています。

3・トランペットの仲間

コルネット

一般的に、小学校のマーチングバンドやブラスバンド、吹奏楽などで用いられる、トランペットよりも少し小さな金管楽器。トランペットよりもまろやかな音色が特徴です。音域はソプラノ・トランペットと同じです。

フリューゲル・ホルン

ソプラノ・トランペットやコルネットと同じ音域を持つ金管楽器です。管の長さや音域もほぼ同じといっていいのですが、ベル(朝顔)の広がり方や円筒部分の広さの違いから、より豊かで優しげのある音色を出すことができます。

エンジェル(エンゼル)トランペット

おまけのようなものですが、エンジェルトランペットという花があります。ナス科のアサガオ属の花で、花弁が楽器のトランペットのベルに良く似た形をしています。誰かに「エンゼルトランペットって楽器じゃないの?」と聞かれた際には花だということを教えてあげましょう。

トランペットに触れてみよう

百聞は一吹に如かずということで、興味を持ったら実際にトランペットにふれてみましょう。ここではトランペットの入手方法やトランペットに関する情報を紹介していきます。

トランペットの選び方

トランペットは人気の高い楽器ですので、楽器屋さんなどではほぼ置いてあるといってよいと思います。材質や生産地、メーカーなどによって価格に差が出ますが、安いものなら2万円程度から、中には100万円を超える高級なトランペットまであります。初めて購入を考えているなら故障や修理のことを考えて、5〜10万円程度のトランペットから始めるのが良いと思います。

トランペットの購入

楽器は大事な相棒となるものなので、慎重に選びたいですよね。まずは有名なメーカーのヤマハ(YAMAHA)、ヴィンセントバック(Vincent Bach)、シルキー(Schilke)、ジュピター(JUPITER)などのサイトを訪れて楽器の画像や詳細などの予備知識を仕入れてから楽器店に向かうことをオススメします。そして実際に触れてみて大きさや質感を確かめてみるといいでしょう。この時、気になることや確かめたいことがあった場合は遠慮なく質問しましょう。

トランペットの扱いについて

トランペットに限らず、楽器は繊細な造りをしています。手荒く扱ったりぶつけたりすると、へこんでしまったり故障の原因になります。また、演奏後のトランペットをケースにしまう際はオイル注しやグリス塗り、つば抜きなどのメンテナンスを習慣付けてしまいましょう。自分できちんと手入れをしたトランペットなら、愛着も一層増すことと思います。

トランペットを習う

トランペットを上達させたい場合や、みんなと一緒に色々な楽曲を演奏したい場合などは、トランペット教室に通ってみるのも良いかと思います。有名アーティストが講師をしている場合もありますので一度インターネットにアクセスしてみて情報をあつめるのもいいかもしれませんね。

トランペットの有名な曲

最後にトランペットの音色が特徴的な曲をいくつか紹介したいと思います。「トランペット吹きの休日(運動会などで流れるあの有名な曲)」や「トランペット吹きの子守唄」は共にルロイ・アンダーソンが作曲したものです。ほかにも「ロッキーのテーマ」「ビタースウィートサンバ(オールナイトニッポンのテーマ曲)」「ハトと少年(天空の城ラピュタ)」など、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。日ごろ何気なく耳にした楽曲にトランペットが使われていることもありますので、耳を澄ましてみるのも楽しいですね。

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