オーボエ

オーボエってどんな楽器? 木管楽器? 金管楽器? どんな音? オーボエはオーケストラや吹奏楽、管弦楽では欠かせない重要な存在です。しかしフルートやクラリネットなどの木管楽器に比べ、あまりよく知られていないのが現状です。オーボエの魅力や仕組み、特徴などをこのページでご紹介いたします。オーボエのことを知って興味を持っていただけると幸いです。

オーボエとは

オーボエはフルートなどと同じ木管楽器です。簡単に言うと薄い板(リード、下で説明します)に息を吹きかけることによって音を出す楽器で、吹奏楽やオーケストラ、独奏など活躍の幅の広い楽器です。

オーボエといえば「リード」

リードというのは、ほとんどの木管楽器を演奏する際に深く関係のある重要な部分です。葦(あし)の茎を2つに割ってそれを薄く削ることによって作成されるパーツで、ほとんどのオーボエ奏者は自分でリードを制作して調整を行います。オーボエはこのリードを2枚重ね合わせ、そこへ息を吹き込むことで音を出す“ダブルリード”の木管楽器です。1枚のリードを用いる楽器は“シングルリード”の楽器になり、クラリネットやサックスがそれにあたります。オーボエはとても演奏するのが難しい楽器とされていますが、リードの厚みや幅、反り方や馴染みやすさなどによる影響が演奏に顕著に表れるので、オーボエの演奏が上手な人はリード作りが上手な人といってもいい程です。世界的に有名なオーボエ奏者である宮本文昭さんが「オーボエ人生はリード削りの人生」と名言を残したとか残さなかったとか。

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オーボエを吹く

オーボエは先に紹介したリードの部分に息を吹き込んで音を出すのですが、オーボエの構造上、上のほうへ行けば行くほど息の通り道が狭くなる円錐形をしているので、息を吹き込むときにとても圧力がかかります。良い点を挙げれば少ない息で長く吹けるということですが、悪い点を挙げればそれだけ胸が詰まって苦しくなってしまうということです。オーボエ奏者が涼しい顔をして演奏をしていても、オーボエから口を離した瞬間はきっとプハーッと呼吸をしたいに違いありません。演奏法は難しいとはいえ、オーボエの音色は優しく棘のない安心感のある音色です。

オーボエの構造とキー

オーボエは上から「リード」「上管」「下管」「ベル」の4つの部分からなっています。上管と下管には沢山のキーがついており、現在一般的に使用されているキーシステムはコンセトヴァトワール式というキーシステムです。しかし国によってもオーボエの仕組みに違いがあり、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団で使用されるオーボエはウインナーオーボエというドイツ式のオーボエで、キーシステムや全体の形にも違いがあります。オーボエのキーには「カバー式(カバードキー)」と「オープン式(リング・キー)」という2種類のキーがあります。カバード・キーは穴を塞ぐフタのようなキーの真ん中に穴が開いているキーで、リング・キーはフタのようなものではなく、穴にリングの加工が施されているだけのキーです。

オーボエの種類

オーボエにもいくつかの種類があります。音の高い順から順番に紹介していきましょう。

オーボエ・ミュゼット

オーボエ・ミュゼットは「ソプラノ・オーボエ」とも呼ばれ、オーボエよりも少し高い音域を持ち、大きさもオーボエより少し小さくなっています。オーケストラというよりは吹奏楽などで使用されることが多いようです。

オーボエ

およそ3オクターブの音域を持ち、楽譜どおりに「ド」の音を吹くとピアノの「ド」と同じ音の出るC管の楽器です。オーケストラや管弦楽では最初に「ラ」の音を出して他の楽器のチューニング(音程合わせ)の基準になります。

オーボエ・ダモーレ

オーボエ・ミュゼットとは逆に、オーボエより少し低い音域を持ち、楽器の一番下の部分であるベル部分が卵のような丸みを帯びた形をしています。オーボエでは少し難しい低音域も、優しくまろやかな音色で演奏できる優れものです。

コール・アングレ

コール・アングレは「コーラングレー」や「アルト・オーボエ」、「イングリッシュホルン」など、色々な呼び方がされています。オーボエ・ダモーレと同様に、ベルが丸みを帯びた形をしているのが特徴で、オーボエと同じ運指ではありますが、出てくる音は完全5度低く、楽譜の「ド」の音を吹くとピアノの「ファ」の音が出ます。

バリトン・オーボエ

バリトン・オーボエは「バス・オーボエ」とも呼ばれ、オーボエのおよそ2倍の大きさがあり、オーボエの1オクターブ下の音が出ます。運指はオーボエと同じであり、楽譜もオーボエと同じように書かれますが、実際バリトン・オーボエを吹くと楽譜よりも1オクターブ下の音が出るようになっています。あまり多く見かけない楽器ですが、ホルスト作曲の「惑星」という楽曲を演奏する際に用いられるので、現在でもわずかながらも生産が続いているようです。

オーボエの魅力

オーボエは、オーケストラや管弦楽のチューニングの基準になることもあれば、ソロとして主役を独り占めしたり、伴奏を従わせて主旋律を悠々と吹いたりと、我が道を優雅にスイスイと行くスター性のある楽器です。オーボエが主役の「オーボエ協奏曲」もリヒャルト・シュトラウスやモーツァルトなどによって作曲されています。オーボエ協奏曲にはオーボエの魅力がぎっしりと詰まっていますので、一度聴いてみると良さが実感できると思います。

オーボエに出会おう

オーボエに興味が湧いたら、実際にオーボエを手にして演奏してみるのはいかがでしょうか。すぐにでも手にしたいときはインターネットで画像や詳細を参考にお気に入りを探してみるのも良いですね。いきなり高価な新品を買うのは気が引けるという場合は、中古のオーボエというのもありますので探してみてはいかがでしょうか。あとはオーボエを習える教室を探してみたり教本片手に独学したりして、オーボエの優しい音色を操れるようになれば、きっと素敵なものであるに違いありません。

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